習志野商工会議所を活用した創業支援


習志野市が実施している創業支援についてでは、習志野市の創業支援を支える5本柱として、総合相談窓口・ワンストップ窓口・融資支援・創業塾・セミナー交流会を紹介しました。今回は、そのうち「ワンストップ窓口」の役割を担う習志野商工会議所について、実際にどんなサポートが受けられるのかを掘り下げます。

習志野商工会議所とは

商工会議所とは、地域の商工業者が会員となって組織する経済団体のことです。地域の事業者の経営相談や、金融のあっせん、各種証明書の発行等を通じて、会員事業者の経営を支える役割を担っています。習志野商工会議所は昭和62年に創立され、入会案内によると、市内のさまざまな業種・規模の事業所が会員となっており、会員数は約2,100社です。経営相談や金融支援のほか、会員同士の交流や情報提供にも取り組んでいます。

項目内容
所在地習志野市津田沼4-11-14
電話番号047-452-6700
受付時間9:00〜17:30(土日祝・年末年始・お盆を除く)
公式サイトhttps://www.narashino-cci.or.jp/

受けられる経営相談の内容

入会案内によると、経営指導員等による金融・開業・税金・労務・店舗診断・記帳・法律・特許などの相談が無料で受けられます。より専門的な内容については、専門家による相談(一部有料)も用意されています。主な相談メニューは次のとおりです。

分野相談内容
金融開業資金・運転資金・設備資金など、資金調達全般の相談。会員限定の融資制度「メンバーズ・ビジネスローン」もある
税金・記帳税金の基礎知識、申告の仕方、節税対策などの相談。決算・申告相談会(無料)、税務個別相談会(無料・予約制)がある
労務労働保険(労災・雇用保険)、従業員の福利厚生、賃金、人材育成などの相談。労働保険の事務代行制度(有料)もある
専門家派遣高度な経営課題について、専門家を一定期間派遣する(一部有料)
出典:習志野商工会議所「入会案内」

マル経融資(小規模事業者経営改善資金)は、商工会議所・商工会の推薦を受けて日本政策金融公庫から無担保・無保証人で融資を受けられる制度です。習志野商工会議所は、この推薦窓口としての役割も担っています。

入会案内

入会できるのはどんな事業者か

習志野商工会議所の入会案内では、入会資格を次のように定めています。

  • 習志野市内で引き続き6か月以上事業を営み、かつ市内に事業所がある商工業者であれば、規模や業種にかかわらず入会できる
  • 習志野市内に事業所がない商工業者も、「特別会員」として入会できる

これから創業する方にとって大事なのは、「市内で6か月以上事業を営んでいること」という条件です。開業したばかりの段階では、この条件を満たすまで通常の会員として入会できない可能性があります。創業前後のタイミングで入会を考えている場合は、自分の状況で入会できるかを事前に電話で確認しておきましょう。

入会金と年会費

入会金は1,000円です。年会費は口数制(事業規模に応じて何口分を払うかが決まる仕組みで、表の金額は1口3,000円の計算)で、商業関係・工業関係の別と従業員数に応じて決まり、最も少ない区分で年12,000円です。

従業員数商業関係工業関係
5人以下12,000円(4口以上)12,000円(4口以上)
6人以上15,000円(5口)15,000円(5口)
10人以上18,000円(6口)18,000円(6口)
出典:習志野商工会議所「入会案内」。従業員がさらに多い区分は入会案内を参照

創業したばかりで従業員がいない、または少人数の事業者であれば、商業関係・工業関係のどちらでも年12,000円の区分に当たります。

なお、入会金と会費は、事業の必要経費(法人の場合は損金)として計上できます。

入会の手続き

所定の入会申込書に必要事項を記入し、郵送するか窓口に持参します。連絡すれば職員が訪問して手続きを案内してくれます。

会員向けのサービス

入会案内では、相談以外にも次のような会員向けのサービスが紹介されています。

分野主な内容
交流新入会員交流会、会員交流会、業種別の4部会(商業・工業・サービス業・建設業)、青年部・女性会、異業種交流の「習志野ベンチャーNETS」、習志野・船橋・八千代・浦安の4商工会議所の会員が参加する合同ビジネス交流会
情報発信・PR会報「商工習志野」(毎月発行)の送付、会報へのチラシ同封(有料)、JR津田沼駅構内の広告板の貸し出し(1区画1週間1,000円)、商工会議所ホームページの企業データベースへの無料掲載、会員向けメールマガジン
福利厚生・共済各種共済・保険制度、市内巡回健康診断、人間ドックの割引、会員向け優待サービス「CLUB CCI」

創業直後は、取引先や相談相手になる経営者とのつながりがまだ少ない時期です。新入会員交流会や業種別の部会は、地域で事業を続けていくうえで情報を集める場として使えます。

「ならしの創業塾」との関わり

習志野市の創業支援を支える5本柱の一つに「ならしの創業塾」があります。特定創業支援等事業(市区町村が国の認定を受けて行う創業者向けの支援で、受講すると証明書が発行され、各種の優遇を受けられる仕組み)として実施されている講座で、会場は習志野商工会議所です。2026年度の受講者募集は、定員に達したため既に締め切られています。

習志野市の募集ページでは、修了して証明書を受けると、次のメリットがあると案内されています。

  • 株式会社・合同会社を設立するときの登録免許税の軽減
  • 日本政策金融公庫「新規開業資金」の貸付利率の引き下げ
  • 千葉県信用保証協会の創業関連保証を、事業を始める6か月前から利用できる(通常は2か月前から)
  • 各種補助金で重点的に支援される対象になる

詳しくは習志野市が実施している創業支援についてで紹介しています。次年度の募集時期は、習志野市や習志野商工会議所の案内で確認してください。

よくある疑問

Q. 習志野市外に住んでいても習志野商工会議所に入会できますか?
A. 入会資格は、住所ではなく事業所の場所で決まります。習志野市内に事業所があり、市内で6か月以上事業を営んでいれば、住まいが市外でも入会資格があります。市内に事業所がない場合も、特別会員として入会できます。

Q. 「商工会議所」と「商工会」は同じ組織ですか?
A. どちらも地域の事業者を支援する経済団体ですが、根拠となる法律や設立できる地域の要件が異なる別の組織です。習志野市には商工会議所が、鎌ケ谷市には商工会があります。提供される相談・融資あっせん等のサービス内容には、似ている部分が多くあります。

まとめ

習志野商工会議所は、金融・税金・労務などの幅広い相談に対応する、習志野市で創業する方にとって身近な相談先の一つです。ただし、市内に事業所を置いて通常の会員として入会するには、市内で6か月以上事業を営んでいることが条件になります。入会するかどうかは、条件を満たした段階で、交流会などの使い道と年会費を比べて判断しても遅くありません。会費や制度の内容は変わることがあるため、実際に利用する際は公式サイトや電話で最新の情報を確認してください。


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